この研究は、実験モデルとして脊髄(T13)を完全離断されたラットを用い、脊髄損傷動物への磁界ばく露が動物の食物摂取量(FI)、水分摂取量(WI)、体重(BW)にもたらす治療効果を調べた。ラットを、擬似的損傷群(n = 7)、脊髄損傷+擬似ばく露群(n = 8)、脊髄損傷+磁界ばく露群(n = 8)に分けた。脊髄損傷は、外科的手術により脊髄(T13)を完全離断し、擬似的損傷は、脊髄離断以外の外科的処置を同様に実施した。磁界(50 Hz、17.9 μT)ばく露は、損傷の24時間後に開始し、1日2時間で、8週間継続した。その結果、脊髄損傷+磁界ばく露群では、脊髄損傷+擬似ばく露群に比べ、FI、WIおよびBWが回復を示した、と報告している。
体重減少は、脊髄の完全離断を含む外科的損傷の結果として一般的である。
ラットを以下のグループに分けた:1) 偽損傷群(n=7)、2) 「脊髄損傷+偽ばく露」群(n=8)、3) 「損傷+磁界ばく露」群(n=8)。損傷群では、脊髄をT13レベルで完全に離断した。損傷の24時間後にばく露を開始した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 2 h/day, 7 days/week, for 8 weeks
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rats were divided into three groups: i) sham spinal cord injury ii) spinal cord injury + sham exposure iii) spinal cord injury + EMF exposure
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 2 h/day, 7 days/week, for 8 weeks |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | outer and inner coils with 8 turns each, connected in series, mounted on a stand; movable platform with rats' cage (6 rats) placed in the center of the coil system |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 17.96 µT | - | 測定値 | - | - |
脊髄完全離断ラットの磁界への慢性ばく露は、損傷+偽ばく露群(グループ2)と比較して、餌の摂取、水の摂取及び体重を回復した。
このデータは、下半身不随ラットの慢性的な磁界ばく露の有意な有益な影響を示唆している。
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