この研究は、OF1マウスを用いた実験で、母マウスとそのF1マウスに50Hz、15 µT(rms)の磁界への慢性ばく露を与え、F1マウスの発育への影響を調べた。母マウス(F0)は、50Hz、15 µT(rms)の磁界への98日間のばく露を受けた後、交配から、妊娠、出産、授乳、離乳までをこの磁界下で過ごした。さらに、出生した仔マウスは、成熟期(220日齢)に達するまでこの磁界下で過ごした。対照群は同じ方法で扱われたが、地磁気にのみにさらされた。F1の成長データを、Koopの方程式の一般化を用いて分析した。Koopモデルに基づき、授乳期の成長加速、離乳後の成長加速、成長の安定化、および定常期の4つのフェーズが特定された。結果として、磁界ばく露に関連して観察された変化は、離乳後の成長加速期の最大成長率の著しい増加、および成長安定期における体重増加の低下(特に雄において)であったが;さらに、ばく露群では、対照群に比べ、成長安定期がメスでは延長され、オスでは短縮された;生後49 - 123日におけるF1オスの平均体重にばく露群と対照群で有意差が見られた、と報告している。
親世代(P1)を98日間ばく露し、つがわせた後、磁界ばく露下で妊娠、出産、授乳、離乳させた。仔を成熟期(220日齢)までばく露した。
親世代(雌21匹、雄11匹)を性別及び処理に応じて無作為に4群に分けた:2つの対照群(雌10匹、雄5匹)及び2つのばく露群(雌11匹、雄6匹)。一代雑種の対照群は、生後21日までは79-85匹、21日目から実験終了(220日目)までの期間は雌37-39匹、雄39-40匹で構成。一代雑種のばく露群は、生後21日までは110-125匹、21日目から実験終了までの期間は雌53-55匹、雄53-55匹で構成。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for up to 32 weeks, see add.information
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for up to 32 weeks, see add.information |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of circular coils with a radius of 0.375 m, placed in a horizontal plane, spaced 0.375 m apart; each coil consisting of 220 turns of copper wire with a diameter of 1.2 mm; animals placed in 37 cm x 29 cm x 19 cm Makrolon type III cages; the parental generation was exposed in groups of 5-6 animals/cage before mating; after mating two females were exposed in one cage until birth and subsequently together with their pups; 21 days old pups were separated by gender and continued with exposure in groups of max. 9 animals |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
Additional information | parental generation exposed from the age of 42 days on; first filial generation exposed in uterus and 220 days postnatal |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 15 µT | effective value | 測定値 | - | - |
一腹仔の体質量、産仔数、または仔の体重に対する磁界ばく露の影響はなかった。
このデータは、15µT、50Hzの正弦波磁界は、仔の成長に統計的に有意な影響を生じることを示唆している。磁界ばく露は、離乳後の期間の成長加速器(第2期)のばく露群における最大成長率の顕著な上昇と関連していた。
加えて、ばく露群の雄における成長安定期(第3期)が対照群よりも短縮された。更に、49-123日目のばく露群の雄と対照群の雄(F1)の体質量の平均に、統計的有意差(減少)が見られた。
磁界ばく露は、成長の第2期及び第3期の顕著な短縮(対照群と比較して、安定期の動物の体重が軽い)により、成長率の刺激及び加齢が加速される可能性と関連付けられた。どちらのプロセスも、特に雄がより早期に安定期に達するのを司っているかも知れない。
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