この研究は、ラットの横隔膜筋の電気生理学的、組織学的および生化学的特性に対する、超低周波(ELF)磁界への慢性ばく露の影響を体系的に調べた。離乳直後(24日齢、23-80 g)の雌(n = 15)および雄(n = 14)のWistar Albinoラット29匹を無作為に対照群及びばく露群に割付けた。ばく露群のラットは50 Hz、1.5 mTの磁束密度で4時間/日、最長7か月間ばく露した。電気生理学的パラメータ(筋肉の生体電気活動のパラメータ:細胞内活動電位および安静時膜電位、ならびに筋肉の機械的活動のパラメータ:力・収縮頻度関係)、生化学的パラメータ(ラットの血清中のNa+、K+、Cl-、Ca2+レベル;筋組織中のNa+-K+ATPアーゼ酵素の特異的活動;筋組織および血清中のフリーラジカル代謝)、ならびに横隔膜筋の透過型電子顕微鏡での形態計測パラメータを調べた。その結果、ELF磁界への慢性ばく露は、筋肉の組織学的構造および機械的活動、ならびに筋肉の生化学的活動パラメータの大半に有意な影響を及ぼさないことが示された。筋肉の生体電気的活動のパラメータの一部には変化が見られたが、それらは比較的小さく、臨床的に重要ではなさそうである、と著者らは報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1: 50 Hz |
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