研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[学生の人口の携帯電話使用と聴力への慢性的な影響についての調査] epidem.

Survey of mobile phone use and their chronic effects on the hearing of a student population.

掲載誌: Int J Audiol 2007; 46 (3): 113-118

多くの人が携帯電話を持ち使用するようになったことから、人々の不安はその使用による予想される生理上の悪影響に及んでいる。本研究は、学生間での携帯電話所有の普及と、その使用が聴覚、耳鳴り、平衡感覚に及ぼす予想される慢性的影響を調査することを目的とした。電子自己記入式アンケートがサウサンプトン大学院生に配られ、戻ってきた160のうち117が分析の基準に適合した。全体の94%が現在、携帯電話を使用し、使用したことのない人は2%だけだった。所有期間は0~7年、一日の使用時間は0~45分の範囲だった。携帯電話メールは会話よりも好まれた。利用頻度の高い、あるいは長期間の使用者は、利用頻度の低い、あるいは短期間の使用者よりも聴覚、耳鳴り、平衡感覚が悪くなったと報告することはなかった。本研究の結果により、学生の間で携帯電話が極めて高く普及していることが確認された。しかしながら、採用した自己評価方式で検出できた限りでは、本研究のばく露範囲内において、携帯電話の使用が学生の内耳前庭システムに悪影響を及ぼすことはないと思われる。

研究の目的(著者による)

携帯電話使用と聴力、耳鳴り及び平衡への慢性的な影響を調査するため、英国にの学生の人口において調査を実施した。

詳細情報

ばく露群は、携帯電話使用のスコアの分布に基づき、非常に低い、低い、高い、非常に高いに分類された。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
集団 1 携帯電話使用:非常に低い
集団 2 携帯電話使用:低い
集団 3 携帯電話使用:高い
集団 4 携帯電話使用:非常に高い
集団 5 短期的使用: < 3年
集団 6 長期的使用: > 6年

調査対象集団

調査規模

タイプ
適格者 160
参加者 117

結論(著者による)

参加者の94%は現在の携帯電話ユーザーで、携帯電話を使用したことがなかったのは僅か2%であった。参加者における所有期間及び日常使用は、0‐7年及び0‐45分/日の範囲であった。
高い、または長期的なユーザーは短期的なユーザーよりも、聴力の低下、耳鳴り、平衡の問題を報告しなかった。

研究助成

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