[静磁界により生じる機械的変換におけるカルモジュリン依存性経路の役割] med./bio.

The role of the calmodulin-dependent pathway in static magnetic field-induced mechanotransduction

掲載誌: Bioelectromagnetics 2010; 31 (4): 255-261

この研究は、骨芽細胞に対する静磁界SMF)の生物物理学的影響におけるカルモジュリンの役割を調べた。MG63細胞を0.4 T のSMFにばく露させ、RT-PCR法により細胞質中のホスホジエステラーゼRNAの発現を検査した。また、アルカリホスファターゼ活性変化の測定により細胞分化を調べ、またカルモジュリン拮抗薬W-7の効果を利用してSMF刺激後の骨芽細胞増殖分化の変化を調べた。その結果、SMFばく露によりMG63細胞内アルカリホスファターゼ活性及びホスホジエステラーゼ1Cの遺伝子発現が増加した;SMFが誘導する細胞反応は、W-7を添加すると有意に抑制された、などの所見を報告している。

ばく露