[電球型蛍光灯からの電磁界ばく露評価への誘導電磁界センサーの応用] tech./dosim.

Application of an induced field sensor for assessment of electromagnetic exposure from compact fluorescent lamps

掲載誌: Bioelectromagnetics 2012; 33 (2): 166-175

【目的】電球形蛍光灯(CFLs)の電磁界ばく露評価のために科学的に確実な測定が行える機器、方法、手順の開発。【方法】11種類のCFLsからの入射電磁界誘導電磁界を10 kHz-1 MHzの周波数範囲で測定し、そのレベルを白熱電球およびLED電球のレベルと比較した。入射電磁界の測定には市販の装置を用いたが、人体内誘導電磁界の評価には新しいセンサーを製作した。【結果】いくつかのCFLsの入射電界レベルは、接近した位置において国際非電離防護委員会(ICNIRP)の参考レベルを超過するが、それらの誘導電界はICNIRPの基本制限の範囲内である。このことは、CFLsについては入射電界より誘導電界を評価することの重要性を実証している。CFLsの最大電流密度限度値と同等のレベル(9% から56%の範囲内)であり、ガイドライン遵守を確立するための測定法が必要なことを実証している。測定した周波数範囲における誘導電界は、白熱電球よりCFLsの方がかなり高く、一方2つのLED電球からのばく露は低いことが示された。【結論】提案した測定機器と測定方法は既存の標準的な測定方法を上回るいくつかの利点を提供し、その測定の不確かさの程度は、接近した位置での電界および磁界の評価には十分である。

ばく露