[体内植込み式心臓除細動器との電力周波での電磁干渉:インビボ研究] dev./impl.

Electromagnetic interference with implantable cardioverter-defibrillators at power frequency: an in vivo study

掲載誌: Circulation 2014; 129 (4): 441-450

この研究は、専用に開発された試験サイトで、患者がそれぞれ装着したままで110台の体内植込み式心臓除細動器ICD;1、2、3チャンバ型を含む)の電磁干渉閾値を測定した。ばく露装置内で、50Hz の電界(最大30kV/ m)、磁界(最大2.55mT)の強度を変化させ、それぞれ単独または組み合わせで試験した。また、事前テストで電磁干渉閾値は、ばく露時間が1.5秒と30秒で同じであることを確認した上で、患者での誘発試験ではばく露時間を1.5秒とした。ワーストケースとして、ICDの感度を最大にした時または全吸気時で試験した。その結果、通常の感度では110台中の91台(83%)に影響がなく、5台(5%)に正確な右心室(RV)センシングの一時的消失が見られた;しかし、2、3チャンバ型31台中の14台(45%)が右心房(RA)センシングでの不調を示した;感度を最大にした場合、試験した範囲では、71台(65%)で電磁干渉は見られなかったものの、20台(18%)でRV異常が、31台中の19台(61%)でRA異常が見られた;ただし、閾値の最小値は公衆ばく露限度値の範囲内にはなく、またいずれの異常も一時的な変化であり、装置の正常な機能は保たれていた、と報告している。

ばく露