[都市の無線周波電磁界の環境測定調査] tech./dosim.

A survey of the urban radiofrequency (RF) environment

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2014; 162 (4): 499-507

この研究は、今日利用が可能になった携帯型の測定器が大規模な無線電磁界RF)の環境測定調査に使用可能で、効率を高めるかどうか調べた。測定調査は、2011年12月から2012年8月に人口数十万人規模の都市3つと小都市1つで行った。なお、著者らは、1980年に、調査用小型バンにフル装備の測定装置と解析機器を搭載して、主要15都市のRFレベルを広域測定した。そこで、環境RF電磁界のプロファイルの変化という観点から、今回のデータと1980年のものとの定性的比較も行った。その結果、今回の測定値は、FCCが定めた公衆の最大許容ばく露値(MPE)より何桁も低かった;VHF-FM-UHF-携帯電話バンド周波数帯域での時間平均の最大値はMPEの0.12%であった(AM波の寄与は無視できる程度に小さかった);今回も1980年も、全体の電力密度への寄与が最も大きいのはFM波であったが、時代の変化により、VHFの寄与は低下し、UHF波は増加していた;電力密度の全体像の観点からは、1980年の広帯域の値、今回の調査の値、欧州で実施されたアセスメントの値に差異はない、と報告している。

ばく露