[間欠的シータ・バースト刺激および経頭蓋直流電気刺激を用いた非利き手の運動スキル獲得の増強] med. app.

Enhanced motor skill acquisition in the non-dominant upper extremity using intermittent theta burst stimulation and transcranial direct current stimulation

掲載誌: Front Hum Neurosci 2014; 8: 451

この研究は、経頭蓋磁気刺激の一手法である間欠的シータ・バースト刺激(iTBS)を先行刺激とし、その後に両半球経頭蓋直流電気刺激tDCS)を組み合わせた新しい運動機能改善療法の実施可能性と有効性を、右利きの健常な若い被験者26人(2法組合せ刺激群、2法とも擬似刺激群に無作為に分けた)で実験的に検討した。iTBSは、50Hzパルス3連発を5Hzで2秒間与え、8秒間休止することを20回繰り返して600パルス刺激である(所要191.84秒)。その後20分間、運動訓練と同時にtDCSを行った。運動訓練は、非利き手(左手)について一定のプロトコルで実施させた。左手の運動機能は標準的評価基準で、刺激直前(ベースライン)、刺激直後、24時間後、7日後に評価した。その結果、ベースラインからの運動機能スコア上昇は、刺激直後のスコアでは両群で差がなかった;24時間後のスコアでは両群にほぼ有意といえる差が見られた;7日後のスコアでは、有意差があり、刺激群の運動機能が高かった、と報告している。

ばく露