[デュアルtDCSの1回処置は脳卒中後の麻痺側の手の掴みおよび器用さを一時的に改善する] med. app.

Single session of dual-tDCS transiently improves precision grip and dexterity of the paretic hand after stroke

掲載誌: Neurorehabil Neural Repair 2014; 28 (2): 100-110

この研究は、慢性麻痺患者(n=19:中等度および軽度)を対象に、両大脳半球の一次運動野に与えたデュアル経頭蓋電流刺激tDCS)の1回処置が、2つの重要な手指動作(掴みと器用さ)を改善するか否かを調べた。二重ブラインド化、無作為化させて、各患者はtDCSの真の刺激と擬似刺激の2つのセッション(クロスオーバー化)を受け、各セッションの開始前、中、直後、20分後の4回、マニピュランダムを用いた掴み動作評価およびパーデューペグボード検査(PPT)による指先の器用さ評価を行った。その結果、掴み動作評価は、真の刺激セッションの終了後20分で、擬似刺激セッションに比べ有意な改善が見られた;器用さスコアは、真の刺激セッション中に改善が見られ始め、終了後20分後に最高に達した、と報告している。

ばく露