この総説は、PubMedおよびEMF-Portalから同定した、インビトロで哺乳類細胞に超低周波磁界（ELF MF）ばく露を与えた後の細胞の酸化プロセスに取り組んだ英語での公表論文41件を、種々の条件でグループ化して評価した。まず実験に用いられた細胞タイプ（免疫系細胞初代培養株、免疫関連細胞株、その他の細胞の初代培養株、その他の細胞株）別に研究をグループ化し、さらに磁界の変調（有、無）、磁束密度（≤0.1mT、0.1-0.99mT、≥1mT）、ばく露時間（≤60分、≤24時間、≥1日）でそれぞれ細分化して、細胞タイプ別に影響の有無の報告件数を調べた。また研究品質（ポジティブ対照有り、無し）、効果サイズの大きさでグループ化して、影響の有無の報告件数を調べた。全般的には、変調の有無に拘らず、ELF MFによる酸化状態への影響有りの報告件数が多かった；ばく露と影響の関連は、1mT超で強かったが、0.1mT以下でも見られた；影響には、細胞タイプおよびばく露時間は依存しなかった；ポジティブ対照に比べると影響の程度は大きくなかった、と述べている。
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