[ヒツジの骨折モデルにおける骨の治癒に対する外部固定器と組み合わせた電流刺激の効果] med./bio.

Effect of electric current stimulation in combination with external fixator on bone healing in a sheep fracture model

掲載誌: Vet Ital 2014; 50 (4): 249-257

この研究は、ヒツジ(n=8)の骨折モデルで骨の治癒への電流刺激(1500μA、60kHz正弦波バーストパルスパルス幅40ミリ秒、パルス間隔40ミリ秒)の効果を調べた。脛骨の骨幹部の中点付近を全断面切除(肉眼でギャップを確認)し、そのギャップを挟んで遠位と近位に電極用のピン(絶縁被覆し、皮膚表面まで届く長さ)を取り付けた。処置した脛骨の側面および縫合した皮膚表面を器具で固定し、ピンと刺激装置のリード線を接続し、刺激装置はヒツジ胸部に装着させた。術後2-5時間でヒツジは立ち,数日は歩行失調が見られたが、45日目には全てのヒツジが正常な足の使い方に回復した。電気刺激中の不快反応は観察されなかった。1日12時間の電気刺激または擬似刺激(各群n=4)を最大60日間継続した。15日間隔の単純X線検査、刺激終了後に組織検査を行った。その結果、電気刺激群では新たな骨形成促進が見られたと報告している。

ばく露