この研究は、イン・ビトロでの実験的アルツハイマー病状態下における無線周波（RF）電磁界の影響を調べる目的で、マウス海馬HT22細胞にグルタミン酸で誘発した酸化ストレスに対するRFの影響を調べた。細胞生存率、細胞分裂周期分布、細胞死、活性酸素種（ROS）産生、タンパク質発現を影響評価項目とした。その結果、RFばく露単独による細胞増殖へのはっきりとした影響はなかったが、グルタミン酸誘発の細胞毒性（細胞分裂subG1期、アネキシンV／ヨウ化プロピジウム陽性細胞数、およびポリ（ADP-リボース）ポリメラーゼ開裂の増加）はRFばく露により有意に増強された；グルタミン酸によるROS産生増大もRFばく露によりさらに増加したことなどを報告している。
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