[軟骨形成中のヒト間葉系幹細胞の遺伝子発現に対する低周波電磁界とシミュレートした微小重力の単独及び複合的な影響] med./bio.

Effects of single and combined low frequency electromagnetic fields and simulated microgravity on gene expression of human mesenchymal stem cells during chondrogenesis

掲載誌: Arch Med Sci 2018; 14 (3): 608-616

低周波磁界とシミュレートした微小重力は、軟骨形成に影響を及ぼすことが観察されている。この研究は、外部モーターギアを用いた微小重力バイオリアクターを、磁界(15 Hz、5 mT)を生じるヘルムホルツコイルと組合せて、ヒト間葉幹細胞(hMSC)を、微小重力単独、低周波電磁界単独、低周波磁界/微小重力の組合せ、及び対照(1G)[Gは重力加速度]の下で3週間培養した。遺伝子発現マイクロアレイ及びリアルタイムPCR分析で評価した。その結果、微小重力は遺伝子発現、特にCOLXA1を有意に変化させたが、軟骨形成ポテンシャルを代表するCOL2A1は減少した(p < 0.05)。低周波磁界遺伝子発現を変化させなかった。低周波磁界/微小重力の組合せでは、微小重力のみの場合と比較して、COL2A1が再上昇し、微小重力によって低下した軟骨形成ポテンシャルを回復させた、と著者らは報告している。

ばく露