[磁気共鳴画像撮影中の無線周波ばく露の統計的評価：個々の全身人体モデルの応用及びコイル内の身体の動作] tech./dosim.

磁気共鳴画像撮影（MRI）の際の無線周波（RF）電磁界への患者のばく露の正確な推定は、個々の解剖学的モデルに有意に依存する。この研究は、MRIのRFばく露の評価のための効率的な全身モデリング法の適用可能性を調べた。モデリング法には、変形可能な人体モデル及び組織の単純化が含まれた。このアプローチは、その顕著な効率の他に、全身個別モデルを生成する際に、低い比吸収率（SAR）シーケンスしか利用しない、あるいはMRIスキャンを利用しないという特徴があるため、RFばく露のリスクが大幅に低減される。手作業でセグメント化した人体モデルを用いて、個々のモデリング法のドシメトリの差異を評価した。加えて、多項式カオスによる代用モデルを用いた確率論的ドシメトリでは、実際のスキャンの際に頻繁に生じるコイル内の人体のミスアラインメント及び傾きによるSARのばらつきが示された。決定論的及び確率論的ドシメトリの両方で、個々のモデルのドシメトリ的等価性が検証された、と著者らは結論付けている。