[セキュリティ装置の非電離電磁放射へのばく露は精子の質を脅かす] med./bio.

Exposure to non-ionizing electromagnetic radiation of public risk prevention instruments threatens the quality of spermatozoids

掲載誌: Reprod Domest Anim 2019; 54 (2): 150-159

この研究は、空港等に設置されているセキュリティ装置の非電離放射線NIR)へのばく露の影響を、新鮮な及び凍結保存したウシ精子を用いて調べた。ハンドヘルド型の金属探知機を用いて、0秒、10秒、15分、30分、60分ばく露した後、精子運動性及びDNA断片化を分析した。凍結精子については、凍結前または凍結後のインターバルを0秒、10秒、1分、5分としてNIRばく露した。その結果、新鮮な精子及び凍結後にばく露した精子には、全運動性及び前進運動性が有意に低かった。凍結前にばく露した精子には運動性のパラメータへの影響は認められなかった。ばく露精子移動速度を刺激する潜在性が認められた。但し、その影響は解凍後のインキュベーションを通じて変化した。DNA断片化アッセイでは、精子のDNAは無傷のままであった、と著者らは報告している。

ばく露