研究のタイプ: レビュー (医学/生物学の研究)

[携帯電話放射によって生じるかも知れない甲状腺細胞及びホルモンに対する地球規模のハザード:証拠の体系的レビュー] review

The possible global hazard of cell phone radiation on thyroid cells and hormones: a systematic review of evidences.

掲載誌: Environ Sci Pollut Res Int 2019; 26 (18): 18017-18031

このレビュー論文は、携帯電話使用によって生じるかも知れない甲状腺細胞またはホルモンへの有害な影響について調べた。8つの電子データベースで、"cell phone"、"mobile phone"、"GSM"、"radio frequency"、"smartphone"、"triiodothyronine"、"thyroxin"、"thyroid-stimulating hormone"、"T3"、"T4"、"TSH"、"morphological"のキーワード及び可能性のある全ての組合せを体系的に検索し、2018年12月までに刊行された関連研究を同定した。また、参考文献リストを手作業で検索した。その結果、161報の関連研究が同定された。タイトル及びアブストラクトのスクリーニング後、139報が除外され、最終的に22報(症例7182人で構成)が定性的評価に含められた。この22報のうち、11報がT3及びT4のレベルの変化を報告した(6報がT3のレベル低下、1報がT3上昇、5報がT4のレベル低下、2報がT4上昇)。別の10報がTSHの変化を報告した。そのうち2報はTSHレベルの低下、1報は上昇、残りは有意な変化なしを報告した。7報が甲状腺濾胞の組織学的変化を調べ、同細胞の体積減少を報告した。これらの証拠に基づき、甲状腺濾胞の直径の縮小は携帯電話電波と潜在的につながっており、また、電波ばく露甲状腺でのヨウ素取り込みに負の影響力を及ぼす、または甲状腺の温度を上昇させるかも知れない、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露