[2つの研究における架空電力線までの距離と磁界計算値との関係] tech./dosim.

Relationship between distance to overhead power lines and calculated fields in two studies

掲載誌: J Radiol Prot 2020; 40 (2): 431-443

送電線からの距離と磁界の測定値または計算値は、どちらも小児白血病と関連していることを示す証拠が幾つかある。距離は電力線から生じる磁界を計算する際の重要な要素の一つであることから、線からの距離と計算値は強く相関する傾向がある。社会経済的状態(SES)及び住居の種類も磁界ばく露と関連している。この研究の著者らは、小児白血病及びその他のがんについての米国及び英国での2つの大規模研究からのばく露データを用いて、距離と磁界との関連を、電力線から100 mの範囲内の人口集団全体について、ならびにSES及び住居の種類等の因子の影響について調べた。その結果、架空電力線から100 m以内には387人が居住していた。どちらの研究でも、他の発生源と比較して電力線からの磁界が有意であると予測された100 m以内では、高圧電力線までの距離は、線形回帰及びロジスティック回帰で調べた他の関数よりも磁界の変動をより良く予測した。SESの高低、または住居の種類(戸建て住宅とその他)による差はなかった。磁界計算値は架空電力線(特に200+ kV超)からの距離(100 mまで)に伴って直線的に減少することが示された。これらの結果は英国の研究でより強かった。高圧電力線から100 m以内では、距離と磁界計算値との強い相関が改めて示された、と著者らは報告している。

ばく露