[携帯電話放射と高カフェイン用量によって誘発された染色体損傷の比較:組み合わせとばく露時間の影響] med./bio.

Comparing chromosome damage induced by mobile telephony radiation and a high caffeine dose: Effect of combination and exposure duration.

掲載誌: Gen Physiol Biophys 2020; 39 (6): 531-544

この研究は、UMTS携帯電話電磁界放射への15分間の単回ばく露後のヒト末梢血リンパ球における染色分体型の異常誘導を調べた。健康被験者6人から採取したリンパ球刺激して有糸分裂させ、G2/M期中に通話モードで動作中の携帯電話から1 cmの間隔でばく露した。同じ被験者から採取した同じ型の細胞を高カフェイン用量(成人に対する許容単回用量の290倍)で処理したところ、同じ型の異常が、若干少ないがほぼ同程度で認められた。このカフェイン用量と15分間のばく露を組み合わせたところ、全ての被験者異常の数が劇的に増加した。これらの結果は、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP、2020)の公式な限度値の最大で1/136のばく露が、限度値の290倍高いカフェイン用量によって生じるよりも高い遺伝毒性作用を生じることを示しており、合理的な近似として、携帯電話放射に対する限度値は少なくとも、短期ばく露で1/(4*10^4)(≒1/(136*290))、長期ばく露で1/(4*10^6)に引き下げることが望ましい、と著者は結論付けている。

ばく露