[新たな5G帯域における表面近傍組織での電磁力および熱の吸収の年齢依存性] tech./dosim.

Age-dependence of electromagnetic power and heat deposition in near-surface tissues in emerging 5G bands

掲載誌: Sci Rep 2021; 11: 3983

この研究は、26 GHzおよび60 GHzでのばく露に対する年齢の効果を調べた。平面波を照射された表面近傍組織モデルを用いて、周波数依存性および周波数非依存性の限度を考慮したばく露を評価した。皮膚の厚さおよび組織の電磁的特性の年齢に関連したばらつきを考慮した。また、血流量低下率を考慮して年齢依存性の加熱を評価した。その結果、表面近傍組織での電力密度比吸収率SAR)および加熱の全体的なばらつきは、約10-15%に限られることが示された。このばらつきは主に、組織誘電率および血流量の年齢に伴う変化によるものであった。送信電力密度が年齢と共に増加するのとは対照的に、ピークSARはどちらの周波数でも低下した。5歳から70歳までの定常状態のピーク温度上昇は、概ね26 GHzで11%、60 GHzで13%であった、と著者らは報告している。

ばく露