客観的に測定した個々の高周波(RF)電磁界ばく露についての情報を人々に提示することが、人々のリスク認知に及ぼすインパクトは十分には理解されていないことから、この研究は、3つの参加者グループについて実験研究を実施し、彼らに基本的な文章、プレコーショナリな[念のための対策についての]情報、または彼らの個々のRF電磁界ばく露の測定レベルの要約を提示することで、Wi-Fi波源(2.4 GHz)からのRF電磁界に対する人々のリスク認知を調べた。その結果、個々のRF電磁界ばく露測定についての情報を提示された参加者は、基本的な情報しか提示されなかった参加者と比較して、RF電磁界ばく露から自分を防護することに、より自信を持っていた。但し、ばく露の認知にも、Wi-Fiに関連したRF電磁界ばく露に対するリスク認知にも、提示された情報の種類による差はなかった。測定されたWi-Fi信号のレベルは国際的なばく露限度よりも遥かに低かった。更に、個々のRF電磁界ばく露の認知に対して自身が割り付けたレベルは、客観的に測定したRF電磁界ばく露レベルとは関連していなかった。客観的に測定した情報を人々に提示することは、Wi-Fiに関連したRF電磁界ばく露から自分を防護することに、より自信を与えることになるかもしれない、と著者らは結論付けている。
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