[ウサギの臓器に対する携帯電話放射の有害な作用] med./bio.

The toxic effect of mobile phone radiation on rabbit organs

掲載誌: All Life 2020; 13 (1): 252-258

この研究は、ウサギの重要な臓器に対する携帯電話放射の影響を調べた。頭部および身体に対してそれぞれ1.0および0.7 W/kgの亜熱的(sub-thermal)比吸収率SAR)の携帯電話放射に16週間(6時間/日、6日間/週)ばく露した。その結果、臓器レベルでは明確な変化は認められなかったが、ヘマトキシリンエオシン染色では、ばく露肝臓および肺における炎症細胞浸潤有意な増加、ならびに心筋細胞の軽度の細胞質空胞化を生じることが示された。また、γ-H2AX染色の結果からは、脳におけるDNA損傷を生じ得ることも示唆された。調査対象の臓器ではカスパーゼ-3の明確な活性化は認められなかった、と著者らは報告している。

ばく露