[マイクロ波聴覚効果は「兵器化」可能か?] basics

Can the Microwave Auditory Effect Be "Weaponized"?

掲載誌: Front Public Health 2021; 9: 788613

短時間・高強度の高周波RF)エネルギーのパルスが個人の頭部に吸収されると聴覚刺激を生じ得る。これはマイクロ波聴覚効果、またはこの現象を調べた最初の研究者にちなんで「フレイ効果」と呼ばれている。この影響は熱弾性的に頭部内に生じた音響波から生じることが知られている。このフレイ効果が、キューバなどでの米国在外公館職員によって報告されている説明できない健康問題、いわゆる「ハバナ症候群」と関連しているかもしれないと言われている。この論考の著者らは、影響を受けた個々人へのマイクロ波ばく露が検出されていないことから、この仮説に対する支持は得られていないとしている。但しこの著者らは、その症状の原因については推測していない。マイクロ波聴覚効果が「兵器化」可能か、即ち、個人に対する嫌がらせや危害を加えることに利用できるかどうかという疑問は残されている、と著者らは述べている。影響の大きさや実用性の理由から、これはありそうもないと思われるが、既存の高出力RF技術についての公的に入手可能な情報がないことと、悪影響の閾値についての不確かさから、この問題を完全に解決することはできない、と著者らは述べている。

ばく露

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