[洋上風力発電施設群の直流ケーブルから生じる磁界は小型のイカナゴ(Ammodytes marinus)の幼魚の空間分布または水泳行動に影響を及ぼさない] med./bio.

Magnetic fields generated by the DC cables of offshore wind farms have no effect on spatial distribution or swimming behavior of lesser sandeel larvae (Ammodytes marinus)

掲載誌: Mar Environ Res 2022; 176: 105609

北海では、洋上風力発電用タービンの数およびサイズ、ならびに関連する高圧直流HVDC)海底ケーブルが今後数年で急増すると見込まれている。イカナゴ(Ammodytes marinus)は幼魚期にHVDCケーブルから生じる磁界ばく露されるが、その行動や生存へのインパクトは不明である。この研究は、イカナゴの幼魚56匹がDCケーブルを通過して漂うシナリオをシミュレートするように設計したセットアップを用いて、その行動を調べた。HVDC海底ケーブルから生じる磁界の範囲である磁界強度勾配(150-50 μT)に幼魚をばく露した。その結果、長さ50 cm、幅7 cm、深さ3.5 cmのタンク内での幼魚の空間分布、水泳速度、加速または移動距離への影響は認められなかった、と著者らは報告している。

ばく露