[電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)その1:重症のIEI-EMFの3人の環境的、心理学的および臨床的評価] med./bio.

An idiographic approach to idiopathic environmental intolerance attributed to electromagnetic fields (IEI-EMF) part I. Environmental, psychosocial and clinical assessment of three individuals with severe IEI-EMF

掲載誌: Heliyon 2022; 8 (7): e09987

この論文の著者らは、電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)の重症の3人について、その環境的、心理社会的、および臨床的側面を提示し、考察している。その結果、被験者2人については、精神病理学的要因が症状に強く関連しているようであった。心理学的評価では、妄想傾向のある重度の前精神病状態が示され、これは身体感覚と健康状態に注意を集中することで補われた。3人目の被験者心理学的特徴には明らかな病状は認められなかった。これらの知見は全体として、いずれの被験者についても病状は深刻な心理学ストレスがトリガとなっている可能性があることを示唆している。重症のIEI-EMFの被験者における病因には相当の違いがあることが明らかにされた。IEI-EMFに関する心理学的および精神病理学的特徴には相当の異質性があることから、異なる経路の病因をより良く理解し、一人ひとりにあわせた治療促進するため、個人に関するマルチモードの評価を用いることが是認される、と著者らは結論付けている。

ばく露

関連論文