[骨芽細胞の鉱質形成および酸化ストレスに対するWi-Fi放射の影響] med./bio.

The Effect of Wi-Fi Radiation on the Mineralization and Oxidative Stress of Osteoblasts

著者: Wang M, Yang G, Li Y, Wu Q, Li Y

掲載誌: Appl Comput Electromagn Soc J 2021; 36 (5): 603-609

この研究は、MC3T3-E1細胞［骨芽細胞様細胞］を分化誘導中に細胞インキュベーター内で培養し、Wi-Fiアンテナから3 cmの位置に置き、2.45 GHzのWi-Fi信号（100 mW、500 mW）を30分間／日、7日間照射した。有限差分時間領域（FDTD）シミュレーションでは、30分間の照射後の細胞層での比吸収率（SAR）は100 mWで0.1671 W/kg、500 mWで0.8356 W/kg、温度上昇は100 mWで0.065°C、500 mWで0.32°Cであった。細胞の酸化ストレス指標をマイクロプレートリーダーで測定し、石灰化結節をアリザリンレッドS染色で調べたところ、Wi-Fi照射は骨芽細胞において照射時間の増加に伴い活性酸素種およびグルタチオンのレベルを上昇させ、鉱化作用の量は放射強度に僅かに依存することが示された、と著者らは報告している。

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