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急性および慢性の影響

(2016年4月時点の英文ウェブページの和訳です)

電磁界の影響は、急性影響と慢性影響に分けて考えられます。急性影響とは、短時間ばく露の後に直ちに生じるものです。一方、慢性影響とは、数日、数週間、あるいは数年にわたる定常的ばく露の下で長
い時間を経た後に限って生じるものです。

ヒトでの慢性影響を調査するには、人間集団を長期間観察して、ある特定のばく露によりある健康リスク上昇が引き起こされるか否かを評価するために前向き疫学研究(コホート研究と呼びます)を実施
します。このタイプの研究は、発生頻度の高い疾患の調査には適しますが、必要な調査参加者数を募集することがほぼ不可能な稀少疾患(例えば、小児10万人当たり5症例の発生率である小児白血病)には>適しません。
動物研究では、生涯という長期間、あるいは数世代にわたる長期間であっても、制御された条件下での慢性影響が研究されます。この場合、平均寿命が1.5-3年のげっ歯類が多く用いられます。

用語"長期研究"には科学的に厳密な定義はなく、そのような長期研究でのばく露期間は調査対象動物の種(例えばマウスまたはヒト)に依存します。

ヒトでの急性影響は、通常、実験室の制御された条件下で短時間(数秒から数時間まで)、明確に規定された電磁界ばく露被験者に与える誘発研究によって調べることができます。同様の方法で、急性影
響は動物実験でも研究できます。このような実験では、ばく露条件をより良く制御するため、あるいは局所ばく露のために、動物拘束することが多くあります。細胞および生体組織での研究は、通常、非
常に厳密に制御および定義された条件下での急性影響を調査するために実施されます。