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リスクコミュニケーション

(2016年3月時点の英文ウェブページの和訳です)

見ることも感じることもできない電界磁界電磁界が、その健康影響の可能性について国民の間に激しい論争を起こすものであることは、過去数10年間が証明しています。例えば、携帯電話基地局の設置場所の選定、あるいは送電線網の拡張に伴う新規計画電力線の位置選定に関して論争が起きました。リスクコミュニケーションにおける重要な問題は、科学者、行政官、産業界代表者および市民のそれぞれのリスク認知の違いにその大部分の原因があります。

リスクとハザード

リスク および ハザードという用語は、WHOによれば、日常生活では一定した用いられ方ではなく、さまざまな意味に理解されることが多いと言います。しかし、両者を正しく区別することは重要です。ハザード は、人に傷害疾患、をもたらすかも知れない危険の潜在的発生源(例:ある物質またはプロセス)です。 リスクは、特定のハザードによって人が害を受ける確率であり、その害の程度はさまざまです(例:急性疾患慢性疾患、死亡)。例を示すと、「アルコールは健康に対するハザードであり、アルコール性肝硬変に関する個人のリスクはその人のアルコール摂取量で決まります」となります。WHOによれば、それぞれの活動は何らかのリスクを伴います。一つ一つのリスクを最小化することはできますが、ゼロリスクはありません。

リスクコミュニケーションとは、個人、グループ、機関の間で、健康リスクおよび環境リスクに関する情報を交換することです。リスクコミュニケーションは、住民のリスク認知、科学者および専門家委員会におけるリスク評価、行政当局によるリスク管理の各領域を巡っています(図をご覧下さい)。さらに、環境および消費者保護団体、メディア(例えば、新聞、放送テレビ、インターネット)、医師および公衆衛生公務員、管轄権内の法律家、それから電力会社および電気通信産業など、多くの協会や組合もリスクコミュニケーションのプロセスに関与します。
リスクコミュニケーションの構成要素(WHOによる)