研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ヒトリンパ球に対する磁界の影響] med./bio.

Magnetic field effects on human lymphocytes

掲載誌: Electro Magnetobiol 2001; 20 (1): 81-106

この研究は、ヒトリンパ球に対する電磁界EMFばく露の影響を調べた。実験では、ヘルムホルツコイルシステムで生成させた50 Hz、50 μTの磁界へのばく露を4日間行った。影響評価項目は、細胞の形態、代謝、および細胞集団動態である。超顕微鏡検査、密封されたボトル内の圧力モニタリング、原子質量分析、および細胞蛍光測定技術なども用いた。結果として、ばく露を受けた細胞において、細胞膜および核への損傷が観察された;CO2測定から判定すれば代謝に変化が生じたと考えられるが、これは細胞濃度の変化が原因である可能性があった、と報告している。

研究目的(著者による)

ヒトリンパ球に対する磁界の影響を調査すること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: up to 4 days

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
偏波
  • linear
ばく露時間 up to 4 days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Additional information MF was always oriented along the coil axis.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 50 µT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

照射された細胞の細胞膜及び核に対する損傷が観察できた。CO2測定によって判定した代謝率が観察できたが、これは細胞の濃度の変化によるものかも知れない。

研究の種別:

研究助成