さまざまな人口集団の感受性

(2016年4月時点の英文ウェブページの和訳です)

電磁界の可能性のある健康影響から国民を防護するために、ばく露限度値が定められています(cf. ばく露限度値の章)。そのために、職業ばく露と公衆ばく露に異なる
限度値を適用します。一般公衆への限度値は、職業ばく露限度値に比べ著しく低いものです。さまざまな年齢層、さまざまな身体的健康状態の人々の永続的な24時間ばく露さえも考慮に入れて安全を保証
するために、職業ばく露限度値に付加的安全係数が適用されているからです。

小児、それから10代の若者が果たして電磁界への感受性がとりわけ高いか否かという問題は、まだ科学的に明確にされていません(ドイツ連邦環境庁2004, BfS)。同様に、高齢者ほど電磁界により敏感に反応するかについても科学>的証拠がありません。

さらなる研究が達成されるまで、ドイツ連邦放射線防護局は移動体通信技術の無線周波電磁界(例えば、携帯電話またはWLAN、ドイツ連邦放射線防護局)、または超低周波磁界(例えば、電力線または家庭用電気機器、ドイツ連邦放射線防護局)に関するプレコーション的措置を推奨しています。Mobi Kids(14ヵ国からなる共同研究プロジェクト)は、移動体通信技>術の無線周波電磁界脳腫瘍リスクを上昇させるか否かを調査中です(Mobi-Kids)。ばく露限度値以下の超低周波磁界
ばく露に関連した小児白血病リスク上昇は未だ明確にされておらず、この課題に関する研究は、例えば、欧州連合のARIMMORAプロジェクト(Advanced Research on Interaction Mechanisms of electroMagnetic exposures with Organisms for Risk Assessment:リスク評価を目的とした電磁界ばく露生物の相互作用メカニズムに関する先進的研究
(ARIMMORA); がんおよび小児白血病)の中で実施されています。