自然発生の無線周波電磁界

自然の無線周波電磁界は、地球外空間からのラジオ波およびマイクロ波の形で地球上に発生しています。このような電磁界の発生源は、太陽、宇宙のいくつかの遠方物体(資料元:マックスプランク電波天文学研究所)、それから宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれるビッグバンの名残り(資料元:ESA; nopelprize.org)です。地球へ到来する放射の強度が低く、その上、地球大気に遮蔽効果があるために、地球表面での自然発生の無線周波電磁界背景放射の強度は非常に低いものです。その強度は、私達が環境中に放射している無線周波電磁界より数桁も低い大きさです。このことを説明する実例として、テレビ放送が無く、テレビ画面がノイズだけを表示している時のその空チャネルのノイズレベルの約1 %がマイクロ波背景放射により生じたものであるとの比較があります(資料元:DESY)。

宇宙の最も初期の全天の画像。この画像は、137.7億年前の宇宙背景放射における温度の揺らぎ(色の違いで表示)を表している。
写真:NASA、ライセンス:公有、Wikimedia Commonsより