静的および超低周波の電界および磁界による間接的影響

(2016年4月時点の英文ウェブページの和訳です)

静的および超低周波電界による直接的影響(静電磁界 (0 Hz)の影響超低周波の電界および磁界 (0,1 Hz–1 kHz)の影響)の他に、導電性物体(例えば、自動車、大型工作機械、金属フェンス)において、
そこに生成された表面電荷による間接的な影響が起こることがあります。電荷は、外部電界強度の増加および物体の地面に対する絶縁の増強とともに増加します。また、外部電界がなくても、異なる材料間
の摩擦で生じる静電荷を介して帯電作用が起こり得ます(例えば、上着を脱ぐ時や床のカーペット上を歩く時;職場内の機械、車両、または技術プラントの可動部分において)。帯電した物体に近づいた時
(あるいは人体自身が帯電している場合、接地された物体に近づく時–例:ドアノブに触る時)に、感知し得る放電(スパーク放電)が起こり得ます。帯電した物体に触ると、電流が人体を通って地>面へ流れます(接触電流、図をご覧下さい)。このような作用の効力は、とりわけ、電界強度電界中での被帯電物体の位置、物体の大きさ、接触電流の強さと時間、それから人体の接地(地面に対する並
列抵抗に対応するもの)に依存します。

日常生活において発生する間接的影響は、有害性がないレベルの、静電気の帯電やスパーク放電の感知のみです。しかし、職場での高電界強度および/または十分に大きな帯電物体の場合、不随意の筋強縮
または熱傷による永久的な有害健康影響のリスクを伴うような閾値超過の可能性があります。職場安全の規則および対策は、このような事故の未然防止のためのものです(cf. BMAS, p.7-8およびp.25以降。;ドイツにおけるばく露限度値(職業ばく露), 表 “許容される接触電流および接触電圧 “)。
110 MHzまでの無線周波電磁界帯でも、放電電流による間接的影響が発生します(cf. 無線周波電磁界 (10 MHz–300 GHz)の影響および無線周波電磁界による間接的影響)。このような生物学的影響とは別に、>電子工学機器および構成要素との電磁干渉も同様に起こり得ます。

電界中に置かれた帯電物体と接触した時に人体を貫通する放電電流(赤色の矢印)。

コロナおよび空気イオンの発生

帯電した(“イオン化した”)空気分子およびエアロゾル(例えば、空気中の微細な固体粒子および液滴のコロイド)は、電力線交流または直流電流)による健康影響の議論におけるもう一
つの別種の話題です。空気イオンは、電力線から数cmの範囲内のいわゆるコロナゾーン(空気中の部分的絶縁破壊のある領域)で生成されます。イオン化空気分子(コロナイオンとも呼ばれる)は、通常運
転中の電流が流れている電力線の直ぐ近くで、コロナ放電プロセスを介して発生します。帯電した空気分子の雲(空間電荷雲)は、風によって横方向へ流されることがあります。この影響は交流電力線より
直流電力線HVDC)において際立って顕著です。なぜならば、交流電流では絶えまない電荷の反転によりイオン分子の中和が速まるためです。したがって、直流架空電力線に限って、かなり大きな漂流
の影響が生じることがあります。加えて、コロナ周辺でのフリーラジカル形成により、大気汚染物質(例えば、オゾン、窒素酸化物)が生成されることがあります。このような大気汚染物質は通常、化学
応または他の大気物質との結合により非常に迅速に中和されますので、それらが拡散することはありません。電力線でのコロナ放電は、ブーンブーン、パチパチ、ブンブンという騒音–湿度の高い天>候で一層顕著になる–によって気づくのですが、それらの音は、その大きさ次第で近隣の住宅地域に不安や生活妨害を引き起こすことがあります。