[ヒトボランティアの全身の共鳴的RFばく露(100 MHz)を踏まえた実験および計算ドシメトリ] tech./dosim.

Empirical and theoretical dosimetry in support of whole body resonant RF exposure (100 MHz) in human volunteers

掲載誌: Bioelectromagnetics 2003; 24 (7): 502-509

この研究は、座位の成人での共鳴周波数である100MHzに全身ばく露したヒトボランティアの生理学的反応を計測する実験を支援するためのドシメトリを開発した。ばく露は、100MHzまたはそれ以上の一様電磁界を実現するように設計された無響室で行われた。90℃リフレクター付の半波長ダイポールにより、被験者の位置での電磁界を最適化した。ドシメトリに必要な情報として、アンテナ高調波、プローブの定常的ドリフト、電磁界強度の距離特性、10cmダイポールアンテナから200、225、250cmでの電界および磁界マップ、人体ファントムでのSAR測定値、FDTD法による理論的なSAR予測値を求めた。毎回の実験においてばく露の正確さを確保するため、ビームの中央線上225cmの点での電界プローブ測定、被験者の右方150cm、上方100cm、後方60cmのループアンテナによる測定を、全てのばく露中5分間隔で行った。結果として、これらのドシメトリ計測により、生理学的反応研究の前提となる正確で一定のばく露が保証された、と報告している。