[英国の家庭電気器具から発生する超低周波磁界のベクトル楕円率の調査] tech./dosim.

An investigation into the vector ellipticity of extremely low frequency magnetic fields from appliances in UK homes

掲載誌: Phys Med Biol 2005; 50 (13): 3197-3209

楕円分極した磁界は、平面分極された磁界と比べて、体内により大きな電流誘導する。この調査は家庭内における極低周波磁界(ELF-MFs)のベクトル楕円率程度を、EMF-MFsと結びついて報告されている健康への悪影響、特に子供の白血病、と関連して調べる。0-3000Hz磁界の大きさと位相の3軸測定で、2004年16の家庭で、32の異なる種類の226台の家庭用品で調べた。磁界は弱く平均は0.03±0.02μTであった。背景磁界の楕円率は高く、47±11%であった。電子レンジ電気オーブンは高い楕円率で、平均は21±21%と21±17%(機器から20センチの距離)であった。磁界強度磁界の分極は負の相関関係であり、強度が高いのは個々の製品に近接している割合によるとした。家庭内の磁界は複雑で、従来の時間加重平均ピークばく露値で単純に特徴付けることはできない。楕円率はELF-MFばく露健康についての疫学研究に適切であると結論できる。