研究のタイプ: 疫学研究 (exposure assessment/dosimetric study)

[機器からのRFばく露のインタビューに基づいたリスク評価の限界] tech./dosim.

Limitations of interview-based risk assessment of RF exposure from appliances

掲載誌: Arch Environ Health 2004; 59 (6): 292-299

この研究は、大規模な症例対照研究として実施された北ドイツの白血病およびリンパ腫(NLL:1997-2002年)研究で得られた、インタビューに基づくばく露推定値の品質を調べた。NLLでは、標準化およびコンピュタ支援化された面接インタビューにより、携帯電話コードレス電話、赤ちゃんモニタ、テレビのヘッドフォンなど無線周波RF)を放射する機器について、生涯にわたる使用状況の記録を取った。ばく露評価は精度レベルの異なる3つの指標で行われた:使用経験の有無、グロスまたはネットの機器使用年数(グロス値=最終使用年-使用開始年+1、ネット値=グロス使用年数-途中不使用の年数)、生涯累積ばく露時間である。今回は、NLLの対照群3041人へのインタビューで得られたデータを分析した。この対照群は、北ドイツ6郡の一般人口から年齢で層化した無作為抽出標本を代表するものである。その結果、機器使用年数のグロス値とネット値の間の重み付けカッパ係数は、男性では、赤ちゃんモニタ0.59、携帯電話0.98であり、女性では、それぞれ0.68、0.97であった;ネットの使用年数と生涯累積ばく露時間の間の係数はこれらよりさらに低くなった、と報告している。

ばく露