研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[職業と悪性リンパ種:ドイツにおける集団ベースの症例対照研究] epidem.

Occupation and malignant lymphoma: a population based case control study in Germany.

掲載誌: Occup Environ Med 2006; 63 (1): 17-26

【目的】本研究は、多中心の集団ベースの症例対照研究において、悪性リンパ種との関係が疑われる職業を定め、職業的な危険性についての新しい仮説を立てる目的で行われた。【方法】18~80歳の男女の悪性リンパ腫患者(n=710)が予めドイツの6研究地域から選ばれた。新しく選ばれた各リンパ腫症例に対して、性別、地域、年齢を適合させた対照者が住民登録から選ばれた。主要な職業および産業のオッズ比信頼区間は、喫煙(箱/年)とアルコール消費とで調整され、条件付きロジスティック回帰分析で計算された。特異的リンパ腫亜類型は補助的に、無条件ロジスティック回帰分析を使って、対照群のすべてと比較された。【結果】次の経済/産業部門はリンパ腫と正の関係性が見られた:食品、飲料、タバコ、紙製品、出版/印刷、金属。化学薬品、不動産、レンタル業、事業活動はリンパ腫診断と負の関係性が見られた。建築家、メイド、農業経営者、ガラス製造者、建設工事作業員においては、すべてのリンパ腫の危険性の高さが確認された。靴製造、皮革製品製造はリンパ腫診断と負の関係性が見られた(少ない事例に基づいている)。リンパ腫亜類型の職業集団分析では、ホジキンリンパ種がゴムおよびプラスティック製品製造とのみ明らかな関係性を示し、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の危険性は金属加工業でかなり高かった。また、濾胞性リンパ腫はいくつかの職業集団(医療従事者、歯科従事者、獣医学従事者、営業社員、機械整備工、金属整備工)で極めて高い危険性を示し、多発性骨髄腫は農業作業者、畜産作業者とともに農業経営者で特に明白な危険性の高さを示した。【結論】結果は、以前立証された職業的危険性を部分的に承認するものとなった。濾胞性リンパ腫の職業的危険要因は、悪性リンパ種の場合のすべての危険要因とは異なっている可能性がある。

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ばく露

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