研究のタイプ: サーベイ (医学/生物学の研究)

[生物物理学メカニズム:電力周波数電磁界の健康影響の証拠の重みのコンポーネント] review

Biophysical mechanisms: a component in the weight of evidence for health effects of power-frequency electric and magnetic fields

掲載誌: Radiat Res 2006; 165 (4): 470-478

電力周波数電磁界への比較的な高ばく露は、よく知られたメカニズムで説明でき、ばく露ガイドラインの基礎となる確立した生物学的影響である。低レベル電磁界へのばく露は(家庭では平均<1μT)は、小児白血病疫学研究からは、「発ガン性の可能性あり」に分類されている。この分類には、ネガティブな実験データを充分に考慮したものである。低レベルでの生物物理学的なメカニズムはなく、その因果関係も議論されている。そのような低レベルでの影響を説明するために約20通りの生物物理学的メカニズムについて、特に妥当性、生物学的効果を生み出すために、メカニズムは自然に存在する「ノイズ」よりも、大きな「信号」を発生させなければいけないという原理原則を強調しつつ、調べた。メカニズムの中には不可能なもの、また限定的なもの、または人へのばく露に関連する証拠がない特定な状況を必要とするものもある。その他は、一定レベル以上の磁界で、可能なメカニズムと予測されている。我々は5μT以下での効果は実現性が低いと結論付けた。約50μTで、特定のメカニズムで識別できるものはなかったが、実現性に関する基本的な問題は除去された。約500μT以上で、一般に容認されたメカニズムから、確立したあるいは適当な効果がある。低磁界での妥当な生物物理学的なメカニズムがないことは、環境電磁界健康に影響を与えることは不可能であるという証拠にはならない。

影響評価項目

ばく露

研究助成