[30-6000 MHzの周波数範囲での多層生体組織における近傍電磁界吸収の特徴] tech./dosim.

Characterization of the electromagnetic near-field absorption in layered biological tissue in the frequency range from 30 MHz to 6,000 MHz

掲載誌: Phys Med Biol 2006; 51 (19): 4951-4965

この研究は、頭部だけでなく身体にも装着して使用されるようになった無線装置のコンプライアンス試験に対応するため、生体各部位がばく露を受けた場合のSAR、特に低誘電率脂肪層の存在によるSARの変化を検討した。均一な組織模擬液体を用いたSAR評価に比べ、多層組織でのSARが上昇する効果について、(1)組織アンテナの距離が十分大きいため、周波数と脂肪層厚に依存して定在波が立つ場合、(2)極めて近傍界のため、無効電界成分が皮膚に高い局所吸収を起こす場合、を検討した。その結果、後者は、比較的周波数が低い場合に、アンテナのタイプによって起きる;これらの影響を、均一液体のパラメータの調節によって補完することはできない、と報告している。

ばく露