[900、1500、1800 MHzのダイポールアンテナへばく露されたヒトの眼球と眼窩の高解像度血管網モデルにおけるSARおよび温度上昇の計算] tech./dosim.

Calculation of SAR and temperature rise in a high-resolution vascularized model of the human eye and orbit when exposed to a dipole antenna at 900, 1500 and 1800 MHz.

掲載誌: Phys Med Biol 2007; 52 (10): 2691-2701

眼球無線周波放射に対する安全基準を決定する際の決定的な器官と考えられている。人の全頭モデルに組み入れられた眼球と眼窩の詳細な構造によって、1Wの出力で900、1500、1800MHzの携帯電話作動を表したダイポールアンテナによるばく露の場合の比吸収率(SARs)と熱効果が決定された。ペンネス生体熱モデルによって、またはばらばらの血管系(DIVA)を含むことによって血流が考慮され、温度上昇が計算された。さらに、一定の熱伝導率を用いた単純な球形モデルが使用された。体液の最高SARsは、900MHzでは4.5Wkg-1、1500MHzでは7.7Wkg-1、1800MHzでは8.4Wkg-1である。全眼球平均SARsは、900MHzでは1.7Wkg-1、1500MHzでは2.5Wkg-1、1800MHzでは2.2Wkg-1である。ばく露による眼球の最高温度上昇はDIVAで計算された場合、900MHzでは0.22℃、1500MHzでは0.27℃、1800MHzでは0.25℃である。ペンネス生体熱モデルでは、温度上昇はわずかで、900MHzでは0.19℃、1500MHzでは0.24℃、1800MHzでは0.22℃である。単純な球形モデルの場合の最高温度上昇は、900MHzでは0.15℃、1500MHzでは0.22℃、1800MHzでは0.20℃である。温度の最高点は900MHzではレンズの前部にあり、高い周波数では眼球の深部、1500MHzではレンズの後部、1800MHzでは眼球中央部の近くにある。これらのRFを安全に適用する場合、DIVAとペンネス生体熱モデルの両方を使って、SAR分布を結果として生じる温度分布に関連付けることができるだろう。このような人工的ばく露条件において、SAR値は安全基準を満たしていないにもかかわらず、眼球の最高温度上昇は非常に小さく、悪影響を及ぼすことはなかった。また、眼球の温度は身体中央部よりも低いままである。(電子版のみ、本論文のいくつかの図がカラーになっています)

ばく露