研究のタイプ: サーベイ (工学技術/ドシメトリの研究)

[ばく露ガイドラインに関係する生体系と無線周波エネルギーの相互作用における熱的メカニズム] review

Thermal mechanisms of interaction of radiofrequency energy with biological systems with relevance to exposure guidelines

掲載誌: Health Phys 2007; 92 (6): 609-620

本論文は、人がRFエネルギーにばく露される場合のガイドラインの設定に役立つと思われる理論的枠組みに焦点を置きながら、無線周波数(RF)電磁界と生体系の間の相互作用における熱メカニズムをレビューする。温度上昇または温度上昇率に依存する、何段階かの熱メカニズムとそのメカニズムに関連する適切なドシメトリ-上の検討の考察を合わせてレビューする。さらに、0.1未満の温度上昇によって引き起こされる可能性のある分子的および生理学的反応に注意を向ける。これらは熱に対する正常な生理学的反応であり、熱的に誘導された聴覚刺激の結果生じる、生理学的には些細な影響であるマイクロ波聴覚効果と呼ばれるものである。RFエネルギーの「非熱」効果の報告のいくつかは、本来は熱である可能性があること、また、RFエネルギーからのわずかな熱効果はあるが健康や安全に影響しないことが示されている。ばく露ガイドラインの今後の修正では、RF電磁界の潜在的ハザードの定量化において、熱モデルと熱効果の実験データをより系統立てて活用することが提案されている。

影響評価項目

ばく露