<目的>近年、60Hz磁界によって誘導される電流密度と電界分布を求めることが、重要になっている。インピーダンス網法やスプレッドシートによる計算で求められているが、モデルを使用した実測との一致も見られる。スプレッドシート方式による計算と実測との対応を求める。 <方法>図1、2に示すようなヒトとラットモデルでシートのセルをラットで1mmの大きさ(計5040セル)、ヒトでは1cmの大きさ(5400セル)で左右対照とする。計算には。2次元モデルで行った。計算電流密度(磁界0.1mT、電導度0.005S/mでの)を既知のデータと比較するため、1mTでの誘導電界値に置き換えた。 <結果>表1、2に測定値と実測値を示す。両者の一致が見られる。ここで測定値はMillerら(1991, Bioelectromagnetics 12 157p)のデータを採用している。測定時のプローブ分解能が±2mm程度であり、計算値の変動として10%程度のオーダになると見られる(ラットの場合)。マネキンでも同様な分解能が考えられ、計算値変動として、膝で20%程度、胴で5%以下になる。これらは形状が大きく関与してくることを示している。
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