[RF平面波放射での母親と胎児におけるSAR] tech./dosim.

本論文は妊婦のハイブリッド・ボクセル数学モデルにおける20MHz～3GHzのSARの有限差分時間領域計算を述べている。妊娠8、13、26、38週における発育中の胎児の数学モデルはボクセルに変換され、関連する成人女性モデル、2mmの解像度のNAOMIと結合された。母親の全身の平均SAR(比吸収率)が、胎児、胎児の脳、胎児10gそれぞれについての平均SARとともに示された。胎児の10g平均SARについては、2Wkg-1のICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)公衆ばく露限度値を生じるために必要な電界値が計算された。比較によって、ICNIRP公衆ばく露参考レベルは胎児の局所SARの安全側に立った予測子であることが示唆された。