[うまく磁界が閉じこめられた均一磁界ばく露システムの設計と製作] tech./dosim.

Design and fabrication of well confined uniform magnetic field exposure systems

掲載誌: Bioelectromagnetics 1994; 15 (6): 563-577

<目的>一様な磁界空間、良好な環境(低振動、低発熱等)を持つ、細胞動物実験用磁界発生装置および対照実験用装置の設計・製作を行うこと。 <方法・結果> 1) 設計:コイル形式はMerritt型4重コイル。巻線比がやや異なり外側/内側=21/9である。対照用は電流を途中から逆向きに流し、発生磁界を相殺させる。漏洩磁界の計算は、ビオサバール則に基づく、磁界計算プログラム(MAGFIELD)を利用した。対照曝露の磁界レベルは1mG-2mG. 2) 背景磁界の強制的相殺:細胞実験用コイルに採用し、検出用コイルとヘルムホルツ型相殺コイルで構成し、PIDによる自動制御方式とした。対照曝露の磁界レベルは1-2mGになった。 3) 製作:巻線自体を樹脂により固定化することにより、コイル自身を洗浄可能なものとした。動物実験用コイルはマウスを48匹同時に収納でき、4つの曝露空間からなる。大きさは、100cm × 100cm × 60cm、最大磁界20Gである。細胞実験用コイルは、隣接補償型と同心補償型の2つを試作した。隣接補償型の有効面積は110cm × 190cm。同心補償型は曝露コイルが56cm、補償コイルが80cmである。最大磁界はどちらも補償コイルを駆動しない場合20G、駆動させた場合10Gである。

ばく露