この研究の目的は、職場環境、及び居住環境における高周波過渡(HFT)電磁界へのばく露を評価することである。方法 HFT電磁界へのばく露は、個人ばく露量計計を用いて、職業、及び居住の両環境における301名のボランティア(測定点は396点)を対象に、24時間に渡って行われた。この研究には、電力労働者(発電所、送電所、配電所、変電所)、事務員と工場労働者、そして高圧送電線の近隣に住んでいる人々が含まれている。HFT電磁界のばく露測定は、電界が5-20MHzで公称しきい値である200V・m-1を超えた時の時間の割合(百万分の1)と規定した。最近になって、ばく露量計のHFTチャネルの規格が不完全であることが分かっので、無線電話からの電磁界に対するしきい値、及び感度テストを実施した。結果 0.1ppmを越える平均労働日におけるばく露量の割合は、電力グループでは6.5-9.4%、また非労働日での測定は0.9%である。無線電話の使用はいくつかの測定において、特に発電所労働者については、HFT事象の値に著しく影響した。ばく露量計の公称しきい値は、電界の極性(一つの機器で、13.56MHzの時、20-400V・m-1)によって大幅に変動することが分かった。結論 一般的に、HFT電磁界はまれにしか現れなかった。HFT電磁界、及び50Hz磁界の労働日でのばく露からは、グループをまちまちに順位付けできる。HFT電磁界を測定する機器の開発がさらに必要である。
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