[1.5T臨床用MRIシステム近傍での切替勾配磁界および空間的にばらつく磁界への職業ばく露の測定] tech./dosim.

Measurements of occupational exposure to switched gradient and spatially-varying magnetic fields in areas adjacent to 1.5 T clinical MRI systems

掲載誌: J Magn Reson Imaging 2007; 26 (5): 1346-1352

撮影中および静磁界中を移動する際、2つの臨床用1.5T MRIスキャナーの近傍における磁界ばく露が、欧州連合(EU)の指針 2004/40/ECに遵守するものかどうかを判定することを目的としている。市販の機器を使用して、2つの臨床パルスシークエンスにおけるスキャナ周辺の磁束密度を測定した。この測定データを、指針が2008年に国内法になるのに従った職業ばく露の周波数依存値で比較した。静磁界はスキャナ周辺で測定し、この磁界中の動きからばく露を模擬した。これらの結果、磁石表面近くに立った場合、指針制限値を全身ばく露が見られた。スキャナに向かっての動きのシミュレーションから、指針に従うためには歩行速度を通常の1/5に制限されなければならないことがわかった。結論として、MRIの現在の使用状況と将来の開発に対して欧州の指針 2004/40/ECは、大きな影響を与えるものである。これは、時間変動勾配磁界へのばく露、空間的に変動する静磁界内での動きなどにより制限されるためである。このため、ヨーロッパでは介入的な作業が不可能となり、日常的なMRl使用が非実用的なものとなる。

ばく露