[職場環境における磁界測定器装着位置によるばく露量の違い] tech./dosim.

Misclassification of ELF occupational exposure resulting from spatial variation of the magnetic field

掲載誌: Bioelectromagnetics 1993; 14 (2): 117-130

<目的> 職業別の磁界曝露量評価に関して、被験者の装着した磁界計の部位による差を実測し、その差を考察し、疫学での結果への影響を評価する。 <方法> 4つのカテゴリーの職種に対して、その職種の典型的な作業を行っている2時間について、合計41名の被験者に頭、胸、腹、膝、肘の6箇所に磁界計(AMEX-3D)を装着して磁界レベルを実測した。 <結果> 事務職、VDTオペレータ、機械工場従業員、電子工学研究者の4つの職種に対する実測の結果、体全体の平均値、ならびに磁界影響が大きいと考えられる頭部の曝露量を基準に考えると、一般に装着が楽な位置である腰部の曝露量は一貫して低い値を示す。一方、胸部に装着した場合の曝露量は比較的前述の基準値と対応する。さらに、これらの差異が疫学での調査結果に影響を及ぼしうることを示した。

ばく露