[高磁界の生物影響：簡単な動物モデルによる研究] med./bio.

2テスラ以上の磁界強度で臨床映像と分光法で生物への影響調査が必要である。簡単なTメーズを使用して、3つの静磁界レベル（0, 1.5, 4T）のばく露を調べた。メーズの右アームを30cmのボアマグネットの中心に拡張し、左アームは同じ方向で擬似磁石の方へ向けた。磁石のシールドでボア1m以内の磁界を0にした。個々のラットは合計10回のトライアルを各磁界レベルで行った。フォローアップとしてサブセットをメーズを逆にして4Tで行った。0Tではラットは自由に動き、1.5Tでは大きな違いは見られなかった。しかし、4Tでは試行の97%でラットは磁石の中に入らなかった。メーズを逆にしたサブセットで大半のラットは磁石へ向かい、4Tでは前の試行からの忌避応答を学習したことを示している。しかし、58回中4回でラットは磁石に入っていった。高磁界勾配（13 T/mまで）部位と1.75Tの磁界強度まで二わたっては磁石の周辺で18回、向きを変えた。このようなことから、強磁気勾配中での動きで生じる磁気誘導効果によって忌避反応が得られるようだと提案している。