[細胞および組織における低周波電界効果の微小電極による計測] tech./dosim.

Microelectrode measurements of low frequency electric field effects in cells and tissues

掲載誌: Bioelectromagnetics 1992; Suppl 1: 161-178

<目的>微小電極を用いた細胞内外の電界測定法を扱った、これまでの論文を整理し、紹介すると共に、測定に関わる基礎的事項をまとめる。 <内容>次の項目に付いて、現在までに得られている知見を紹介する。 ・微小形態部位における電界分布実際の細胞では細胞間の3種の接合、細胞間質及び細胞の大きさ・形の不均一性が存在するため、これらが電解分布に影響を与え、計算では詳細を得ることはできない。 ・電界に対する物理的反応 細胞電界の相互作用メカニズムは完全には確立されていないが、次の3つのパラメータが重要かつ測定可能である。①細胞膜電位の変化、②細胞表面におけるイオン電流、③クーロン力および分極に伴う力 ・物理反応の測定法 上記パラメータを測定する現存の以下の手法を紹介している。すなわち、細胞内微小電極法、イオン感受性微小電極法、パッチクランプ微小電極法、導電率測定用金属微小電極法、電界による細胞転位測定のための絶縁性微小電極法である。

ばく露