[多層生体構造内のSAR評価および均一組織内のSARとの比較] tech./dosim.

この研究は、携帯電話を身体に装着して使用する場合のばく露基準コンプライアンスを検討するための数値計算シミュレーションにおいて、頭部とは異なる臓器の生体構造として頭部等価液体を用いた場合の問題を分析した。頭部に近接した携帯電話使用のコンプライアンス試験用の液体を満たした平面モデルでシミュレーションしたSAR値を、体躯の組織を表す多層モデルでシミュレーションしたSAR値と比較した。体躯の多層モデルは、既存の人体解剖学的モデルから、携帯電話を通常装着する部位に対応させて導き出した。アンテナは半波長ダイポールアンテナとし、アンテナまでの距離および信号周波数（300MHz－6GHz）を変えた場合のシミュレーション結果を報告している。