[FDTD法を用いた成人および子供モデルにおける20 MHzから2.4 GHzでのSAR解析の変動性] tech./dosim.

Variability analysis of SAR from 20 MHz to 2.4 GHz for different adult and child models using finite-difference time-domain

掲載誌: Phys Med Biol 2008; 53 (6): 1511-1525

【目的】数値計算ドシメトリ研究に使用される人体モデルの変動性を検討すること。【方法】 6つの成人ボクセルモデルを利用し、解剖学的パラメタを考慮しながらモーフィング手法を用いて5,8,12歳の子供モデルを作成した。20MHzから2.4GHzの周波数範囲で、平面波照射した非接地モデルについて、FDTD法によるSAR値の計算を行った。【結果】全身平均SAR、皮膚筋肉脂肪・骨などの組織平均SAR、頭・足・腕・体幹部などの部位別平均SARを示した。成人モデルで変動性が示された。成人モデルの全身平均SARの標準偏差は40%に達した。【結論】すべてのファントムをICNIRP参考レベルばく露したところ、成人では参考レベルの遵守は基本制限の遵守を確保したが、本研究の子供モデルに関しては、全身平均SARは基本的な安全限度値を最大40%上回った。

ばく露